手放したけどおすすめ。X100Vはシャープな写りを楽しめるカメラ。1年半使用レビュー〈作例あり〉

今回ご紹介するアイテムは、富士フイルムから発売されている「X100V」というデジタルカメラ。

高級コンパクトデジタルカメラといわれるレンズ交換ができないタイプのカメラで、X100Fの後継機として発売されました。

X100Fで富士フイルムにハマり、X100Vの解像度高めな映りも試したくなり、たくさんの素敵な作例を見て思い切って購入。

すでに手元にはありませんが、購入してから約1年半ほど使用しました。

中古でもあまり値下がりしておらず、X100Fに負けず劣らず人気の機種のX100V。購入を迷っている方に向けて、X100Vの特徴をわたしなりにお伝えできればと思います。

X100Vの基本スペック

X100V 外観

まずは基本のスペックと、実際に手にとったときの感想からご紹介していきます。

ここでは、わたしが個人的に気になったスペックをピックアップして掲載しています。より詳しいスペックは公式サイトでチェックしてもらえれば嬉しいです。

ブランド富士フイルム
商品名X100V
有効画素数2,610万画素
撮像素子APS-C
画質モードRAW/JPEG/RAW+JPEG
フィルムシミュレーションモードPROVIA、Velvia、 ASTIA、 クラシッククローム、 PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、 モノクロ、 モノクロ+Yeフィルター、 モノクロ+Rフィルター、 モノクロ+Gフィルター、 セピア、ACROS、 ACROS+Yeフィルター、 ACROS+Rフィルター、 ACROS+Gフィルター、ETERNA、クラシックネガ
シャッタースピード1/4000~15分
連続撮影速度最高 約11コマ/秒
ISO感度ISO 160~12800
USBUSB Type-C
バッテリー性能約420枚(光学ファインダー使用時) 
寸法(幅×高さ×奥行き)約128.0mm×74.8mm×53.3mm
質量約478g(バッテリーおよびメモリーカードを含む)、約428g(本体のみ)

X100Vの仕様・特徴

X100V 外観

次に、実際に手にとったX100Vの仕様や特徴についての感想もご紹介していきます。

質感を含めて手にすると胸が高鳴るデザインであることは、X100Fから変わりません。

持ち出したくなるデザインかどうかも、カメラを選ぶうえでは大切な要素ですからね。

X100V 外観

革のストラップを付けて肩や首に掛けると、とてもかわいいです。

X100V 外観
X100V

上から見たときのダイヤルはこんな感じ。X100Fと比較しても、上部はほぼ変わりありません。

レリーズボタンやホットシューカバーもX100Fと同じものが使えます。

X100F 外観
X100F

前面は各パーツの配置やサイズが少し変わっていますが、あまり使わないパーツなので特に困ったことはありませんでした。

X100V 外観
X100V

くすみ感のあるシルバーが落ち着きがあって、大人な印象を与えます。

ファインダー切り替えレバーがシルバーの素材の部分に移動し、さらにシルバーの部分が横一直線になったことで、前面はよりスマートな雰囲気に。

X100V 外観
X100V
X100F 外観
X100F

X100Fと同じく、今回購入したのはシルバーですが、ブラックもあります。

X100V 外観

続いて、レンズ部分をご紹介していきます。X100Vに搭載されているのは、新設計の23mmのフジノン単焦点レンズ。35mm換算で、約35mm相当です。絞りはF2〜F16。

X100Vでは、これまで搭載されていたレンズが大幅にリニューアル。新設計の23mmレンズは、これまでのレンズに比べてシャープで解像度の高い写真が撮れるようになりました。

X100V 外観

上から見たときのコンパクトさはX100Fからしっかり健在。鞄の中でかさばらずに持ち歩けるので、外に持ち出す機会も自然と増えます。

X100V 外観
X100V

X100Vは背面のボタンの数も減り、矢印ボタンの変わりにフォーカスレバーで選択をする仕様に。

X100F 外観
X100F

個人的にはボタンの数が多くても、X100Fの方が直感的でわかりやすいと感じました(個人差があると思います)。

X100Vの作例

X100Vで撮影した写真の作例をご紹介します。どんな写真が撮れるのか参考になれば幸いです。

X100V 作例
X100V 作例
X100V 作例
X100V 作例
X100V 作例
X100V 作例
X100V 作例

こちらの記事でX100Fで撮った写真の作例を載せているので、比べていただければと思います。

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X100Vのおすすめポイント

コンデジらしくないシャープな写真が楽しめる

X100F 作例

X100Vの魅力は、コンパクトデジタルカメラながらシャープで解像度の高い写真が撮れること(価格もコンデジらしからぬ感じですが)。

X100Fと比べてもフォーカスが優秀で、ほんわりしないので、撮りたい被写体にしっかりとピントが合う印象です。

使う用途や好みにもよりますが、サブカメラとしてではなく、メインカメラになれるコンパクトデジタルカメラだと個人的には思っています。

変わらない外に持ち出したくなるデザイン

X100V 外観

クラシカルでおしゃれな見た目は、X100Fからしっかり健在。おでかけに持ち出したくなるデザインです。

X100Fではスクエア型だったファインダーが丸型になり、ボタンの数も減ってより洗練された雰囲気が強くなりました。

X100Vの気になるポイント

クセのない優等生カメラになってしまった

X100V 外観

個人の好みの問題でもあるのですが、X100Fは開放して撮影したときの描写の甘さにクセのあるカメラでした。

微妙な写真になることも多かったのですが、うまく撮ればオールドレンズのような味のある写りになり、思わず胸が高鳴るような写真が撮れるフィルムカメラのような楽しさも。

シャープで解像度の高い写真はX100Vでなくても撮れてしまうので、優等生になってしまったことにちょっとだけ寂しさを感じました。

スマホに転送する専用アプリが手間

X100Fから引き続きですが、撮った写真をスマホに送ることが多いので、専用アプリの手間は改善してほしいところ。

スマホ転送するには「Cam Remote」という専用アプリを使うのですが、転送する都度カメラとスマホをWi-Fiで接続する必要があり、それが正直ちょっと面倒です。

Nikon(ニコン)のZ fcを使ったときに、撮った写真が自動的にスマホに転送されていて、転送しなくていい写真まで転送されるデメリットはありましたが、それでも楽ちんでした。

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X100FからX100Vに買い換えた理由

X100Fを持っているにも関わらず、X100Vを購入しようと思ったのは、X100Fにないキリッとした描写を試してみたくなったから。

X100VはX100Fの後継機ですが、少し性格が違っていて、例えるならX100Vはしっかり者のお兄ちゃん、X100Fはマイペースな弟といったイメージ。

X100FにもX100Vにも、それぞれ良さがあると感じました。個人的には、買い戻すならX100Fかなと思います。

ただ、どちらも手軽に持ち出しやすい一方で、カメラで写真を撮っている没入感や楽しさ、心が動く体験ができる、素晴らしいカメラです。

そんなわけで、X100Vの購入を迷っていて、こんな写真が撮りたいと思った人は購入してみてください。

ちなみに、いまは富士フイルムのX-pro2を使っています。

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今後もカメラについて書いていきたいと思いますので、よければまた見にきてもらえると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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