しまなみ海道サイクリング旅〜前編〜初心者におすすめのスポットや持ち物
まるで、地球がインフルエンザになったかのような高い気温が続く中、年に2回の約10日間の連休をもらったわたしは、新幹線で広島へ。
旅程を決めた1ヵ月前からずっと楽しみにしていた、しまなみ海道で自転車を漕ぐためです。

2日間80kmを一緒に走ってくれたレンタルの愛車(2日で2,000円)
猛暑日の中、人生を小さくまとめたかのような初めてのサイクリング2日間の旅は、いまでも温度感や身体の感覚がよみがえるほど、楽しい思い出です。
この記事では、そんなしまなみ海道の自転車旅を、まだ行ったことがない方や、旅でどこへ行こうか迷っている方に向けて、おすすめのスポットや買ってよかった持ち物などとともに振り返ってみます。
断水の状況などを教えてくださった45Houseのひげこいさん本当にありがとうございました。とっても感謝しています。中身まで格好良い方です!
長くなりそうなので、2記事に分けて書いていきたいと思っています。まず前編は、出発点の尾道から。どの島まで行けるでしょう。
暮らしに海がある風景が素敵だった尾道
尾道に着いたのは7月17日。豪雨のあとでしたが、その日は電車が止まっていたくらいで新幹線は動き、飲食店も宿泊施設も通常通り営業されていました
尾道の海沿いの道は、地元の人が散歩をしたり、ベンチでゆっくりしたり、井戸端会議をされていたり、時間がゆっくり流れていて素敵な場所でした。
見ているだけで不安になる、北海道の濃い青の荒々しい海に見慣れているわたしは、初めて見た瀬戸内の海の穏やかさと優しい色にびっくり。
1日尾道を観光した日もあるので、尾道についてはまた別の記事にしたいと思います。
振り返ると自転車の旅は小さな人生だった
平坦に続く道、上り坂、下り坂、先の見えない道や木のトンネル。遠くに見える綺麗な景色や、途中で出会う人たち、疲れたときのユーモアにもらう元気。
無茶をすると息切れするし、頑張って漕げば先に進むし、辛い上り坂も登ってしまえば、上りよりも長く、漕がなくても進む楽な下り坂。しまなみ海道のタビは、人生を小さくまとめたような楽しい旅になりました。
尾道からの旅の始まりは60円の渡し船
尾道から海の向こうに見えている“向島”に渡るには、10分間隔で運航されている片道60円の渡し船がおすすめ。
島が近くにない暮らしなので、船が暮らしに溶け込んでいるとっても新鮮でした。制服姿の男の子と女の子が、絶妙な距離感で船が来るのを待っているのがなんだか微笑ましくて。その10分、きっと幸せなんだろうなあ。
向島に着いたら後藤鉱泉所で地サイダーを
渡し船で向島に到着してから10〜15分ほど自転車を漕ぎ着いた後藤鉱泉所」。
向島で作られていて、向島でしか飲めない地サイダーやラムネが味わえる、レトロな雰囲気の小さな商店です。
この日も最高気温35度をめがけて上がっていく気温にすでにへろへろになっていたわたし。大量の汗をかき、もうだめかもしれないと思ったところでの、オアシスのような場所でした。
ご夫婦でお店をされているそうで、この日はお母さんが暑い中、訪れる人をお出迎え。冷蔵庫の横で、可愛い椅子に座ってうちわを仰いでいるおばあちゃんが可愛すぎる。
東北から来たというもう1名いたお客さんとお話しながら、笑顔が可愛くて明るくて朗らかなおばあちゃんと話してラムネを飲んでいると、なんだか頑張れそうな気持ちになっていました。
ラムネはもちろん美味しいし、それ以上に訪れた人を元気にしてくれるそんな場所でした。このおばあちゃんと撮ったツーショット、今回の旅の中で一番いい笑顔だった。
マツコの知らない世界で紹介されてものかなり話題になったそうで、おばあちゃんが嬉しそうにお話していました。
ちなみに近くにある住田製パン所にも行きたかったのですが、計画不足で宿で朝ごはんを食べすぎてしまったため泣く泣くスルー。また来る理由になりました。
メインルートを逸れて向島の外周コースへ
おばあちゃんに元気をもらったので、前日に調べていた1つ目のサイクルステーションでの返却はなしで次の島へ進むことに。
外周コースに進むと、ここで初めて海を見ながら自転車を漕げて、暑いけれど最高に気持ち良かったです。
快調に漕いでいると、ここで長い上り坂に。一緒に行った彼がグイグイ登っていくので負けじと意地で漕いでいくと、頂上に着くまえに視界がおぼろげに……
まずい!ちょっと無理!
ということで日陰で止まり、昨日東尾道のドラッグストアで買っていた冷却グッズをかけてもらい息を吹き返しました。
持っていった熱中症対策のグッズはこちらです。
身体用を首元と脇の下にスプレー、頭用を髪の毛をかきわけて頭皮に直接当たるようにスプレーすると一瞬で視界がクリアになりました。
そして自転車旅行中「元気玉」と呼んでいた塩分タブレットも大活躍。見栄もプライドもいらないので、暑い中初めて自転車を漕ぐ方は是非持っていってください。
桃太郎にはきびだんご!サイクリストには塩分タブレット!
はじめて見えた橋「因島大橋」
しまなみ海道は、島同士が橋で繋がっていて橋がどれも真っ白!瀬戸内の青い空と海と白い橋がかっこよかったです。
どの橋も、橋までの上り坂がきつかったのが思い出。先ほどの反省を踏まえて、無理だと思ったら押して歩きました。

最初の因島大橋だけ、自転車と歩行者は橋の下を通るスタイルの近未来的なトンネル
日陰になるのも嬉しい。尾道から今治へ向かうコースだと、橋の最後の方はとてもゆるやかな下り坂になるので、ボーナスステージと呼んで喜んでいました!
長くなりそうなので因島から先は後編へ
長くなってきたので、因島大橋を渡ったあとはしまなみ海道サイクリング旅〜後編〜へと続きます。
立花食堂や、立花テキスタイル研究所にも立ち寄りたかったのですがこの日は断水の影響でお休みだったのでまた行きたいと思っています。
そんな感じで、初心者は1時間で10kmペースが平均とのことですが、寄り道したり日陰で休憩したりしながらで、この時点でそれよりも遅いペースです。
やっとのことで1つ目の島をクリアしましたが、日が暮れる前に、本日のお宿がある伯方島まであと4島、たどり着けるでしょうか……
コメントを残す